日本脳炎という病気はご存じでしょうか?
名前は聞いたことあるけど、周りで罹った人を見聞きしたことはあまりないと思います。
日本は日本脳炎ワクチンの接種が進んでおり、年間の患者発生報告数が令和3年度では3人ととても少ない発生率です。
ほとんどが症状が現れない不顕性感染となりますが、発症してしまうと20~40%が死亡する恐ろしい病気です。
この疾患は水田などに発生する蚊(コガタアカイエカ)によってブタから人へ媒介され感染します。
6~16日間の潜伏期間があり、発症後の具体的な症状は、数日間の高熱、頭痛、嘔吐などが現れ、引き続き急激に、光への過敏症、意識障害(意識がなくなること)、けいれんなどの中枢神経系障害(脳の障害)を生じます。
ブタがすべて日本脳炎ウイルスを保持しているわけではないのですが、地域によって日本脳炎ウイルスを保有している割合の大小が変わってきます。
日本のブタの日本脳炎ウイルス保有割合は定期的に国によって調査されており、
その結果、兵庫県ではかなりのブタが日本脳炎ウイルスを保有しているようです。
我々兵庫県民にとって日本脳炎は意外と身近なものだということを知っておいてほしいと思います。
厚労省ホームページより抜粋
日本脳炎を防ぐにはワクチンが有効で、しっかり免疫がつけば罹患するリスクを75~90%減らすことができます。
日本脳炎ワクチンは第1期と第2期にわけ4回接種します。
第1期は標準的には初回接種は3歳時に6日以上の間隔をあけて2回接種します。
その後6か月以上の間隔をあけて1回接種します。(標準的には初回接種から1年後)
第2期は9~13歳未満のあいだで1回追加接種します。
日本小児科学会の「知っておきたいわくちん情報」より抜粋
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